第8回日本小児診療多職種研究会

ごあいさつ

皆さま、こんにちは。第8回日本小児診療多職種研究会の会頭を務めることになりました松平千佳です。今大会のテーマは、「Every Child Matters、すべては子どものためにすべての子どものために、共通のことばを探そう、同じプラットフォームに立とう」としました。このタイトルを設定した理由を説明させていただきます。

私は、病気の子どもに対する援助について、ホスピタル・プレイ・スペシャリストの養成と実践という立場からかかわりはじめ、13年がたちました。13年前を思い出して見ると、他職種と対話し合意を形成することがとても難しいなと感じるときがありました。しかし、治療が必要な子どもだからこそ、病児としてではなく、ひとりの子どもとして見つめ、子どもとしての「喜びの生」を支える援助が治療とともに必要だと強く感じ、他職種と対話を続けてきました。結果。対話が深まり、同じ志を持つ者が増え、この10数年で状況はずいぶんと変わったと思います。本日本小児診療多職種研究会は、職種間の理解を深める重要な役割を果たしてきたと思います。

一方で、他職種に対する理解と対話は深まったものの、本当に一人一人の子どもをめぐり「連携」が存在しているのかと問われると、私はまだまだだと答えざるをえません。本大会では、他職種を理解する事から一歩先に進め、他職種の「生きる連携」を探しだす大会としたいと考えています。本大会に参加するいろいろな専門性、役割をもつ皆さん、皆さん一人ひとりの働きが、子どもの「生」を支えるために必要不可欠なのです。本大会は、皆さん一人ひとりの声が聞こえる大会、そして対話が始まる大会にしたいと思っています。なぜなら子どもを中心に私たちがつながり、話し合うことができたら、今よりももっと大きな力が発揮できると確信しているからです。

「Every Child Matters すべては子どものために、すべての子どものために」は、私たちホスピタル・プレイ・スペシャリストの主テーマです。すべての子どもたちのために、同じプラットフォームと言語を作り出し、生をつなぎ育む連携を創造しましょう。

最後に、子どもの書いた詩をご紹介し、挨拶の結びにかえたいと思います。2020年2月1日2日、ここ静岡で皆さんとお会いできる事を心より楽しみにしています。

2019年4月吉日

第8回日本小児診療多職種研究会
会頭 松平 千佳

こども(11歳)の書いた詩

あなたは私を見ているというけど、私の何を見ているの?
私は単なる「入院ベッドに寝ている女の子」ですか?
お願いです 私を見てください

私は、医師や看護師が周りを歩き回るたびに不安で心配になっています
私には感情や気持ちがあるのです
私の中に存在する「心」に気付いてください

もう一度、私を見ているあなたに聞きます
私は単なる「入院ベッドに寝ている女の子」ですか?

私には願望があります
ローラースケートがしたいのです
スキップしたりダンスがしたいのです
もう一度元気になりたいという願いをもっています

だから私はあなたが望むとおり、このベッドの上で静かにしているのです
あなたが指示するとおりにしているのです

急いで行ってしまわないで、私をじっくり見てください
宿直が忙しく、私とおしゃべりする時間もないんですね

私は症例が少ない病気、慎重に扱うケース
いえいえ違います
私はどこにでもいる子どもの一人です
私を見ればわかることです

だからお願い、お医者さん
目を大きく開けて私を見て
私の病気に魅了されないでください

もっと近づいて私を見て
私を見てください

Children in Hospital(1996)Richard Lansdown
松平千佳 訳

事務局
NPO法人日本ホスピタル・プレイ協会
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E-mail: tashokushu2020[at]hps-japan.net ※[at]を@に置き換えてください。
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